空気と布でつくる膨らむ造形工房-クエストアンドトライ

エアロフィギュア:「ピカチュウ」

2020年11/14~2020年4/4 神奈川県相模原市緑区若柳1634番地
さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト http://www.sagamiko-resort.jp/

遊園地「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」で毎年、冬の時期に開催される
イルミネーションイベント『さがみ湖イルミリオン』が今年も開催されました。
今回はイルミネーションの特別エリアとして、ポケットモンスターとのコラボによる
『ポケモンイルミネーション』が開催されました。
園内のリフトを上がると、山頂エリアに様々なポケモンのエア造形とイルミネーションで、
ゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』の世界が展開され、訪れる人達をお出迎えしています。それぞれ表情・ポーズが異なる12体の「ピカチュウ」を製作して、『ポケモンイルミネーション』内「ピカチュウ光の森」に設置しました。
フォトスポットとして並んで撮影する際に映えるように、設定されているポケモンのサイズより大きく製作してあります。

立体イメージ~型紙作成

ゲーム『ポケットモンスター ソード・シールド』に出てくるポケモンの画像をもとに、
「ピカチュウ」の立体イメージを3Dソフトで作成しました。
今回の案件は納期がかなり短く、基本となる立体イメージも提供いただけなかったので、
立体イメージの作成から始めなければなりませんでした。版元の承認に時間がかかることが予想されたので、最初の立体イメージの承認が得られたら、そこからデザインのずれが発生しないように、今回初めて立体イメージからパターンを作成できるアプリケーションを用いました。それにより、一気に展開図が作成できたので、立体イメージの形状や目・口など表情の位置等を立体イメージの通りに製作できました。


元イラスト     立体イメージ作成


                       立体イメージから型紙作成                                   展開図


ホワイトモデル作成


エア入れチェック

〈仕様〉

サイズ  W800 D800 H1500 14体(内2体はツリー・ゲートに設置)

材質  ターポリン

電気容量(100V)1体あたり 150W 程度

設置方法  自立用架台を製作して本体をかぶせて設置。
              尻尾の部分はウレタンに印刷ターポリンを貼り付けて別途製作し架台に接続。

備考  尻尾の部分はエア造形ではなくウレタンクラフト

12種類のピカチュウ立体イメージを作成して版元にデータを送り、監修→修正を繰り返してすべての立体イメージが承認されました。承認されたうちの一つのピカチュウを実物大のホワイトモデル(12種類の内1体)で製作して、版元に撮影した画像を送り、監修後に指摘を受けた部分を修正し、承認をいただきました。本来は全てのエア造形を同様にするのですが、今回は納期まで時間がなく、実物を製作し監修を受けました。
今回は色指定に合わせるため、表面はすべてインクジェット印刷メディアを用いてエアロフィギュアを製作しています。目や口に縫い目がかかりましたが、ズレはほとんど無く、立体イメージどおりに製作できました。

組み立て~エア入れテスト~設置

 


しっぽはエア造形ではなく、ウレタンに布地を貼り付けて製作した『ウレタンクラフト』で製作しています。両足で立っているように見せるため、内部にエア造形を支えるフレームが組み込んであります。